プロフィギュアスケーターで06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さん(40)が25日、先輩スケーターからの刺激を力に変えた。

KOSE新横浜スケートセンターで、自らが中心でプロデュースするアイスショー「フレンズ・オン・アイス」の公開リハーサルに出演。新型コロナウイルスの影響で海外スケーターが集うのは3年ぶりとなる。

現役時代はもちろん、プロスケーターや、コーチ、振付師になってもスケート界を支える人材による共演。今回も元世界女王の佐藤有香さん(49)、世界的振付師のシェイリーン・ボーンさん(46)らが集った。荒川さんは「みんな年齢を感じさせないパッションと、パワーがある。シェイ(ボーンさん)なんか『いくつバッテリーを積んでいるんだろう?』っていうぐらいエネルギッシュ。先輩スケーターから、様々な大事なことをもらっています」と充実した表情を見せた。

本番は26日からの3日間。荒川さんもコロナ禍を経て、集結した仲間たちとの共演の場を楽しむ1人だ。

「スケーター同士が一緒にナンバーを滑る、コラボレーションがあります。短期間で、さまざまな表情を見せてくれる。個々のソロのパフォーマンスが素晴らしい中で、化学反応を起こしている。皆さんに活力をお届けしたいです」

この日も大トリで華麗に舞った金メダリストは、魅力あふれる舞台を仲間と共に作り上げる。【松本航】