日本代表の西田有志(22=ジェイテクトSTINGS)が、おちゃめな一面を見せた。

16年ぶりのベスト8入りを目指す日本(世界ランク9位)は初戦を3-0(25-20、25-18、25-15)のストレートでカタール(同21位)に勝利した。

西田は第2セットで4連続得点、第3セットの最後はサービスエースで試合を決めるなど、チーム最多の17得点。試合後にはMVPとして、コート上でインタビューを受けた。

流ちょうな英語で「(初戦は)1つ、1つ大事にプレーしないといけないということで非常にナーバスになっていた。このストレート勝ちはとても大事。次はブラジル。とてもブロックが高く、難しい相手。でも、日本はとてもいいチームで、ブロックやディフェンスでも…」などと話していた。

すると突然、通訳の方を振り向いて「強いって(英語で)何て言うんでしたっけ?」とぽつり。

それまで通訳なしで受け答えをしていたが、すぐに単語を聞いて思い出すと「ああ、very strong(とても強い)」と、再び英語のインタビューに応じていた。

日本戦の前に行われた同組のブラジル-キューバは、フルセットの末に3-2でブラジルが勝利。

日本は中1日で28日にブラジル戦、30日にキューバ戦と続く。

初戦をストレート勝ちした日本だが、1次リーグ突破へ難敵との対戦になる。

この日活躍した西田や高橋藍、左足首の故障から復帰した石川祐希主将らが1次リーグ突破のカギとなりそうだ。

【日本スタメン】

セッター 8関田誠大

オポジット 1西田有志

アウトサイドヒッター 5大塚達宣

アウトサイドヒッター 12高橋藍

ミドルブロッカー 2小野寺太志

ミドルブロッカー 6山内晶大

リベロ 20山本智大

 

◆世界選手権 オリンピック(五輪)、ワールドカップ(W杯)とともにバレーボール3大大会の1つで4年に1度開催される。今大会はスロベニアとポーランドが共催。24カ国が6組に分かれて1次リーグを戦い、各組上位2チームと3位の中から成績上位4カ国の計16カ国が決勝トーナメントに進出。決勝は9月11日。競技方式はテクニカルタイムアウトなし、リクエストできるタイムアウトは1セット2回まで、コートチェンジなし。日本男子の最高成績は70、74年の3位で82年は4位。98、06年は日本開催。前回大会(18年)はポーランドが大会2連覇を達成し、ブラジルが2大会連続で2位になっている。