「行き過ぎた勝利至上主義」等への懸念から全日本柔道連盟が廃止した「全国小学生学年別柔道大会」の代替イベント「全日本小学生柔道育成プロジェクト2022」が28日、横浜武道館で行われた。従来は5、6年生が日本一を争う全国舞台だったが今年3月になくなり、代わりに講話、ルール講習会、柔道教室などを実施。勝ち上がりではなく1人2戦ずつ保証される練習試合も行われ、45都府県から約200人の6年生が練習の成果を確かめた。

指導した00年シドニー五輪男子100キロ級金メダルの井上康生氏は「小学生は多様な能力を伸ばす時期だと個人的には思う」と語った。参加者からは「日本一を目指す大会がなくなって悲しかったけど、楽しかった」などの声が上がった。