世界ランキング5位の志田千陽(25)、松山奈未(24)組(再春館製薬所)が同10位の韓国選手にストレート負け(21-23、19-21)。初戦で姿を消した。

松山は「最後まで何もできなかった。こういう負け方は良くない」。スピードのある攻撃が持ち味の“シダマツペア”は、鋭い攻撃で相手を苦しめたが粘りきれず。まさかの初戦敗退に、志田は涙を見せた。

「自分たちのプレーをしようとしてもどこかで緊張してしまったり、欲しがったりしてしまって出しきれなかった」

メダル獲得を目指して挑んだ世界選手権では、ベスト8に終わった。気持ちを切り替えようと努めたが、志田は「雰囲気が上がっていなかった」と話す。2大会通じて納得のいくプレーをすることはできなかった。

涙の結果に終わったが、志田は「オリンピックに出る選手は、緊張とかプレッシャーを背負いながらバドミントンをしているんだなと思って、その大きさを感じた。自分たちの弱さが目に見えて分かったので、それは1つ収穫になったと思う」とし、この経験を今後に生かすことを誓った。