22年北京五輪銅メダルの坂本花織(シスメックス)が72.93点で首位発進した。

3月の世界選手権を制して世界女王としても迎えた今季初戦。SPは米人気歌手ジャネット・ジャクソンの「Rock With U/Feedback」を選び、振付師にも初タッグのロヒーン・ワード氏を起用した。

冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、続く3回転ルッツと難なく降りきったが、後半の3回転フリップからの3回転トーループの着氷がオーバーターンとなった。腹部がひし形に開いた衣装で、7月のアイスショーなどでも滑ってきた「これをやりきったらカッコいいな」と見据えるプログラムを試合で初披露した。

21年全日本選手権6位の渡辺倫果(法大)が66.83点で2位。最初のトリプルアクセル(3回転半)が両足着氷になったが、タンゴのリズムを滑りに合わせて以降をまとめた。

北京五輪5位の樋口新葉(ノエビア/明大)の使用曲は「Never Tear Us Apart」。2回転半、3回転ルッツ-2回転トーループ、2回転ループをジャンプを並べて、57.75点で5位。疲労骨折した右すねは回復途中で、万全ではない。いまは焦らず、試合を重ねていく方針だ。