バレーボール・Vリーグ1部男子の東レは、22~23日のサントリー戦(大阪府箕面市)で今季開幕を迎える。昨季リーグ4位でファイナルステージ進出を逃したチームに今春、早大出のMB上條レイモンド(23)が入社した。リーグ戦初出場を目指す。「新人らしく積極性を心がけ、チームに刺激を与える存在になりたい」と意気込んだ。

身長は195センチ。最高到達点は大学4年時の3メートル44から、現在は3メートル50に上がった。入社後から続ける1日90分、週4回の体幹・ウエートトレで筋力を上げた。篠田歩監督(42)から「Bクイック(セッター正面からやや離れた場所での速攻)の決定率が抜群。チームの新しい武器になる」と期待されている。

一般的に合格ラインが約55%とされるクイック成功率で、最近は70%。トスがずれても、長い手で打ち切れるため、決定率が高い。「開幕が楽しみ。高さのあるプレーと広角に打ち切る自分のスタイルで、チームに貢献したい」。6季ぶりの優勝を目指す東レに、頼もしい新戦力が加わった。【山口昌久】

◆上條(かみじょう)レイモンド 1999年(平11)9月16日、千葉県生まれ。臼井南中1年からバレーボールを始める。習志野高2年時に全日本選手権3位、同3年時は全国総体4強。U-19日本代表に選ばれ、17年アジアユース選手権優勝。早大では全日本インカレ4連覇。昨年10月の東レ内定後、チームに帯同したが、出場試合はなし。195センチ、82キロ。家族はナイジェリア出身の父と日本人の母、弟。血液型O。