日本の第一人者で昨年の東京五輪で個人と団体でダブル銅メダルを獲得した古川高晴(38=近大職員)が、5年ぶり5度目の優勝を果たした。
今夏の高校総体を制した17歳の新星、斉藤史弥(大垣西高3年)との決勝は、第1セットで10点満点を3本そろえるなど6-4で勝利を収めた。
注目の高校生相手の決勝も「ふつうにやったら勝てるかなと思っていた」という。後半にショットに乱れが生じたが、心が乱れることはなかった。すぐに修正して一歩前を譲らなかった。「まだまだ衰えないぞというのを見せつけられたと思います」。国内で自分は一つ上の次元にいるという自負がある。
12年ロンドン大会の銀を含めて、五輪で獲得したメダルは3つ。まだ手にしていない金メダルを目指して、東京五輪後にフォームの改造に着手した。「小手先で引いてミスをするような状況をなくす」ことが狙いだという。1年たっても、なかなか完璧にはいかないが、迷いはない。
「金メダルを取るには直すしかない。直らなければそれが自分の限界。100%になれば他を寄せ付けないようになる。そこにかけていかないと金メダルは取れないので」。6大会連続となる24年のパリ五輪での悲願達成へ、準備を着々と進めている。【首藤正徳】


