今年1月の4大陸選手権で準優勝した友野一希(24=上野芝スケートクラブ)がGPシリーズ初優勝へ、今季目標の「トップへ」闘志を燃やした。

まず状態について聞かれると「今までのGPシリーズに比べて、一番頑張ってきたんじゃないかな、ってくらい練習は積んできたつもり。状態に関しては、こっちに来てから少しかみ合わない部分があるかなという感じなんですけど、日を重ねるにつれて氷の感覚もつかめてきているので、練習してきたことに自信を持って本番は挑むだけかなと思います。調子は良いと思います」と自信を見せた。

顔ぶれを見ると、十分にチャンスのある大会。そこには「みんながチャンスだと思っている試合だと思うので。でも意外と、こういう試合に限って良い演技が続いて、というのが経験上あるので、そこまで気にはしていない。メンバーは気にせずに自分自身と向き合って、自分が積んできた練習を出し切ることが一番だと思います。そうすることで自分の目標、今季は『トップ』へ、ということを目標にしているんですけど、目標を少しずつ、自分がやってきたことを出すことによって、達成していけるかなと思っています」と話した。

優勝を意識するか、と問われると即答した。

「そういう選手にならないと日本では戦っていけないと思っていますし、日本で活躍できる選手は一番になれる選手。(鍵山)優真君もそうだし(宇野)昌磨君や羽生(結弦)君もそうでしたし、誰が一番になってもおかしくない、というくらい実力者がそろっていて、日本のトップ3だったり日本を代表できる選手が世界でもトップ、優勝争いできる選手にならないといけないと思っているので。自分が足りないところはそこなので、そこを目指して優勝を。あまり意識しすぎると試合では良くないことが多いので、目標はそこでも、まずは演技に集中して自分を出し切れたらなと」

男子SPは日本時間4日の深夜0時45分から行われる。(アンジェ=松本愛香通信員)