フィギュアスケート男子の島田高志郎(21=木下グループ)が、初めての英国の雰囲気を味わった。

グランプリ(GP)シリーズ第4戦はGP初の英国開催となり、11日にシェフィールドで開幕。10日は会場で公式練習が行われた。

第1戦スケートアメリカ9位の島田は、ショートプログラム(SP)曲をかけての通しで4回転サルコー、片手を氷につきながらも4回転トーループを着氷。拠点のスイスから現地入りしたため「日本から来られた方より元気だと思います」と笑わせ「(SPの構成は)4回転2本のリスクはあるので、賢明な判断をして、自分のできる限りをやりたいと思います」と11日(日本時間12日)のSPを見据えた。

多くの国際試合を転戦してきた島田だが、公私ともに英国は初めてだという。

「不思議な雰囲気ですよね。アットホームで温かいですし、着いてみんなと話したのは、イギリスの人たちの英語のアクセントが違うので『何をしゃべっているんだろう?』と分からなくなったりします。僕も英語は完璧ではないんですけど、その中でもアクセントのところは違いますね。ステファンとも話しました」

今大会には06年トリノ五輪銀メダルのステファン・ランビエル・コーチが同行。新鮮な国での演技を控え「点数としては自己ベスト(合計235・90点=22年ロンバルディア杯)を更新する。240点以上だけでなく、250点以上とか、出せる構成になっていると思います。高い目標として、設定していこうと思っています」と意気込んだ。(シェフィールド=松本航)