競泳のジャパンオープンが1日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、男子400メートル個人メドレーは瀬戸大也(TEAM DAIYA)が4分10秒14で制した。

数々の名勝負を生んだ辰巳のプールも来春に閉館。アイスリンクへと生まれ変わることが決まっている。瀬戸は「この辰巳で400メートル個人メドレーを泳ぐ機会は多分もうない。最後は大きな大会で勝って終わりたかった。感謝しながら泳いだ」と振り返った。

午前の予選後に宿泊先へと戻った際、ライバルだった萩野公介さんと言葉を交わした。「ここで400メートル個人メドレーを泳ぐのは最後だから、強い気持ちでいく」と宣言したという。「公介の前で、強い気持ちが入ったレースができて良かった」とうなずいた。

3日の200メートル個人メドレーにもエントリー。今大会後は、6連覇が懸かる世界短水路選手権(13~18日、メルボルン)に臨む。

〇…男子400メートル個人メドレーで2位の本多は4分10秒93でフィニッシュ。優勝した瀬戸には0秒79離されたものの、「10秒台に乗るとは思っていなかった。思ったよりも泳げてほっとしている」。福岡で開催される来年の世界水泳に向け、長期的な強化に取り組んでいる。今大会に特化した調整は行っていない中での好タイムに「自信になる」とうなずいた。