初優勝を目指す村元哉中(29)、高橋大輔(36)組(関大KFSC)が充実感をにじませた。

公式練習ではリズムダンス(RD)曲をかけて通し、その後も氷上を指さしながら丁寧に確認した。村元は「(11月下旬の)NHK杯から、いったん落ち着く時間を持てた。良い練習ができたので、すごく楽しみ。今日の氷の感触も良かったです」と振り返り、高橋は「初優勝を目指して臨む。いい練習ができて、すごく順調にきているので、本番が楽しみです」と笑顔を見せた。

全日本選手権は2年連続で2位。昨季はRDでのミスが響き、目標だった北京五輪(オリンピック)の切符を逃した。デビュー年、昨季と比べて村元は「落ち着いています。変なプレッシャーがかかっていない」とニッコリ。大会前はフリーダンス(FD)を重点的に取り組み、高橋は「ワンフットとダイアゴナルステップのところの取りこぼしが多いので、そこらへんは集中的にレッスンを受けてきました」と説明した。

RDは22日、FDは24日に行われる。結成3季目を迎えた「かなだい」が、充実した準備を演技につなげる。【松本航】