6年連続7度目の出場となった横井ゆは菜(22=邦和みなとSC/中京大)が今季限りでの現役引退を表明した。

ショートプログラム(SP)12位から出たフリーは102・09点、合計161・87点で19位。演技後に「今季限りで引退すると決めて全日本に臨みました」と決断を明かした。

坂本花織、三原舞依、樋口新葉ら、世界のトップで戦う同世代に刺激を受けながら、「ゆは菜ワールド」とも言える独特の世界観を氷上で作り上げてきた。

「ライオンキング」、テレビドラマを採用した「黒い十人の女」、「トムとジェリー」、「クイーン・メドレー」など。王道ではなく、自分しかできないプログラムに常にこだわってきた。

同学年は大学4年生で区切りの年を迎える中で、自身も決断した。厳しい現実に向き合い、涙を流す事も多かった。ただ、この日も、「つらいことがあっても、良い演技とかして、これを越える幸せはないという思いで演技をしました」と語った。

最後の全日本でも「氷上のエンターテイナー」としての存在感を発揮した。「今後についてはスケートの良さを伝えられる仕事に就く予定なので、みなさん楽しみしていてください」と今後に期待を持たせた。