男子ダブルスで世界ランキング2位の保木卓朗(27)小林優吾(27)組(トナミ運輸)が、初の日本一に輝いた。決勝で竹内義憲、松居圭一郎組(日立情報通信エンジニアリング)を21-15、21-14のストレートで退けた。

昨年の世界選手権を制した世界一ペアも、全日本総合では過去3度決勝に駒を進めながら日本一となったことはなかった。小林は「今回はどうしても取るんだと臨んだ。こういう結果が出てうれしい」。圧倒的優勝候補ゆえの重圧をはねのけ、「正直、苦しい大会だったかなと思っている。やっぱり周りの期待に応えたかった」と涙を流した。

大会直前にトナミホールディングスの綿貫勝介社長が逝去。小林は、「今大会は絶対に負けられない理由ができていた。いま天国にいる社長の分までこうしてプレーできて、最後に勝てたことをうれしく思う。自分たちの勇姿は届いていると思う」と感慨にふけった。