駿台学園(東京)が0-2から3連続でセットを奪い、大逆転で6年ぶりの優勝をつかんだ。

序盤から鎮西(熊本)の高さのある攻撃に苦しみ、第1セットを23-25、第2セットを22-25で落とした。しかし、第3セットから猛反撃。身長190センチのアウトサイドヒッター佐藤遥斗(3年)やミドルブロッカー秋本悠月(2年)を軸に鋭いスパイクを浴びせ、25-21で奪取。第4セットは「せーの!」と声を合わせてブロックし続け、25-17と圧倒した。磨いてきたディフェンス力を、土壇場で発揮した。

迎えた第5セットは、点の取り合いとなったが、佐藤の強烈なスパイクなどでポイントを重ね、15-12で制した。

優勝が決まった瞬間、会場には地響きのような歓声が上がった。センターコートに選手全員がなだれ込み、喜びを爆発させた。セッター吉田竜也主将(3年)の頬にはうれし涙がつたった。

エースの佐藤は「すごくうれしかったです」と笑顔。準決勝までの4試合は全てストレート勝利だったが、この日は2セットを先取される展開。それでも「まだまだここから取りに行くぞという気持ちでした」と気後れすることなく攻め続け、栄冠をつかんだ。

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