ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズが、連勝を狙う。次節(5日、大阪)の花園近鉄戦に向けた練習を3日、磐田市内で公開した。

前節では東葛を21-0と完封。6戦目で今季初勝利を挙げ、その勢いを次戦でも継続する。出場メンバーが発表され、先発は前節のまま。控えもほぼ変わらず、プロップ郭■慶(24)が入る布陣となった。

今季初白星の奪取に若手が貢献した。全3トライ中、後半2分のトライはチーム2季目のフランカーのジョーンズ・リチャード剛(23)が決めた。「自分は点を取るポジションではないので、素直にうれしかった」と初トライを振り返った。強みは守備での低く鋭いタックル。この日の練習でもボールを運ぶ相手に果敢に飛びついていた。「いい形でタックルできている。次の試合でもスタンダード(平均)を下げることなく、上げ続けるプレーを心がけたい」と決意を語った。

東葛戦では走りで勝利に貢献したFB山口楓斗(23)が、同期のリチャードから刺激を受けた。身長167センチの小柄な体で相手大型選手をかわし、ボールを前へと運んでスタンドを沸かせた。「(リチャードを)意識はしていないけど、自分も早くトライしたい」と本音をのぞかせる。FBでの先発定着を目標に掲げ、「レヴズの『15番』といわれる存在になりたい」と練習に熱を込めた。

堀川隆延ヘッドコーチ(49)は若手の活躍に目を細める。リチャードには1試合20回のタックルで相手攻撃の阻止を要望。その上で「次はどれだけボールを取ることができるか」と課題を与えた。山口についても「ボールを持って走れ」と俊足に期待を寄せる。次戦も「勝ち点5を取る試合にしたい」と指揮官。相手はいまだ勝ち星はなく12チーム中の最下位。連勝の好機をものにし、現在の10位からはい上がりたい。【倉橋徹也】※■=王ヘンに文