B1新潟アルビレックスBBに、元日本代表でB1横浜ビー・コルセアーズ、シーホース三河などでプレーしたSG川村卓也(36)が20日、練習参加した。期間は3月8日までの予定で、この間に正式契約を目指す。
川村がさっそく躍動した。持ち味の3点シュートを両サイドのコーナーからきっちり決める。メニューを消化しながらプレーの精度は高まっていく。対人ではリバウンドに素早く反応する場面を見せた。
それでも「まだまだ戻り切っていない」と苦笑い。昨年6月30日にB2西宮ストークスを退団後、今季は所属先がない。昨年5月8日のB2プレーオフの熊本ヴォルターズ戦を最後に、公式戦から遠ざかっている。週5日のジム通いで体力を維持し、自分で体育館を借りてボールに触っていたが、イメージと体の反応のずれを感じた。
ただ、「みんなと練習して、あらためてバスケっていいなと思った」。約1時間半、流した汗は爽快だった。20日の全体練習にあわせて19日に新潟入りし、この日がチームメートとの初顔合わせ。ベテランのSF池田雄一(39)以外は、ほぼ初対面だった。
若手に自分から笑顔で語りかけ、外国籍選手とも気さくに会話した。「川村さんから『よろしくお願いします』とあいさつしてもらいました」と笑う盛岡南高の後輩のPG渋田怜音(24)は、「ブランクがあってもフォームがきれい。実際にプレーしたら、もっと感じるものがあるはず」と底力を感じた。
コナー・ヘンリー監督(59)は「スマートで賢い選手。若手にいい影響を与えてくれる」と絶賛した。新潟は現在、中地区8位、全体順位24位でともに最下位。全体の下位2チームが対象になるB2降格圏に沈んでいる。旧JBL栃木(現B1宇都宮)時代に08-09年から4季連続得点王獲得など、川村の卓越したシュート力はチームがほしい要素の1つでもある。
川村自身はひたむきだ。「戻るならB1の舞台に、と思っているところで新潟に声をかけていただいた。結果がどうなっても感謝しかない」と1日の練習に全力を尽くす覚悟を決めた。
「まず本契約してもらうためにアピールする場を練習で作り出す」。新潟のホームアリーナのアオーレ長岡では、敵として何度もプレーした。ファンの熱さは知っている。「もし契約してもらったら、ようこそアルビへ、と皆さんに迎えてもらえるように」。そのための道のりを、今は1歩ずつ進む。
◆川村卓也(かわむら・たくや)1986年(昭61)4月24日生まれ、岩手県出身。盛岡南高からJBLオーエスジーに入団。05-06年に新人王を獲得した。08-09年にJBL栃木(現B1宇都宮)に移籍し得点王に輝いた。13-14年からNBL和歌山(現近畿地域リーグ)、15-16年はNBL三菱菱電機名古屋(現B1名古屋D)に所属。Bリーグでは16-17年から横浜BC、19-20年から三河、20-21年はB2西宮でプレーした。05年に日本代表入りし、同年のアジア選手権、06年の世界選手権、07、11年のアジア選手権などに出場した。Bリーグ通算319試合出場、3603得点、1058アシスト、855リバウンド。193センチ、90キロ。ポジションはSG。


