ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズは13日、次節(15日)の敵地での首位埼玉戦に向けた登録メンバーを発表した。左足の負傷で戦列を離れていた大黒柱の1人、WTBマロ・ツイタマ(27)が7試合ぶりに先発入り。トップリーグ最終年に10トライを挙げ、最多トライゲッターを受賞した俊足の復帰で、14戦無敗の強豪に土をつけたい。「チームの助けになるよう、しっかり結果につなげたい」と力を込めた。

ツイタマの叔父に当たる先月加入のCTBアラパティ・レイウア(34)も、初出場の前節(29●37BL東京)に続いて先発に名を連ねた。その前節では前半22分にリーグ戦初トライを挙げ、存在感をアピール。サモア代表38キャップの実力派は、おいとの共演について「マロの良さを引き出せるようサポートしたい」と約束。CTBヴィリアミ・タヒトゥア(31)との外国人BK3選手で相手ゲインラインを突破するつもりだ。3選手について堀川隆延ヘッドコーチ(49)は「心強い」と話した。

ゲーム主将でフランカーの大戸裕矢(33)は「80分間、自分たちの“レヴズスタイル”をやりきることが鍵になる」と説明。スクラムやラインアウトのセットプレーを最後まで全うしきることで勝機を引き寄せたいとした。試合当日の悪天候予報については「ハンドリングエラーでセットプレーが増えれば、いい試合になるはず」。雨を味方につけるつもりだ。

他にはチーム最年長選手のSH矢富勇毅(38)もツイタマ同様、第8節以来(途中出場)メンバー入り。「コンディションが良く、シンプルに頑張りたい」と、昨季王者に全力で臨む姿勢を示した。今季第2節の終了間際で逆転負け(14-15)を喫した相手にリベンジを果たす。【倉橋徹也】