日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)は26日、都内で会見し、2024年秋から開始する新リーグの概要を発表した。

2030年までの「世界最高峰のリーグ」実現を目指し、現行のVリーグを「S-Vリーグ」「新Vリーグ」の2部制に再編成する。

ホームアンドアウェーでの試合開催やチーム名に地域名を盛り込むことでホームタウン(原則1地域)への密着を進める。

「世界トップ選手が集まる最高品質ゲームの提供」「社会課題解決型価値の創造」「地域・社会とつながるバレーボールコミュニティーの創設」の3軸をビジョンに、世界最高峰のリーグを目指す。

最上位となるS-Vリーグは、男女とも最大16チームを想定。現時点では、現在のVリーグ1部(V1)と2部(V2)の上位、数チームが参入する見通し。

開催期間は10月から翌年の5月まで。土日を基本とした2試合同一カードの対戦で、1クラブ44試合を実施する。将来的には平日開催も視野に試合数を増加させる見込み。また、プレーオフはレギュラーラウンド上位8クラブによる2戦先勝方式のトーナメントを実施する。

新Vリーグは東西カンファレンス制で、より地域共生を重視。1クラブ20試合以上の実施を予定する。

各チームの運営を独立法人にすることや、選手一律のプロ化などは求めない。参入に必要なライセンスの申請受け付けは今夏から開始。売り上げやホームアリーナでの開催状況などが審査の対象となる。

バスケットボールBリーグのチェアマンとして手腕を振るったVリーグ機構の大河正明副会長は「Bリーグから見たら、Vリーグはまだまだこれからだよね、と思われている。我々はアリーナ競技のトップを目指している。日本のVリーグには、世界で最高峰になれるチャンスがある」と話した。【勝部晃多】