世界ランキング8位の男子日本代表「龍神NIPPON」が、同11位のセルビアに3-1で逆転勝利を収め、開幕2連勝を飾った。9月に開幕する五輪予選で、同じBプールに入ったライバルを撃破。この日から始まった対欧州3連戦の初戦を取り、目標のベスト4へ弾みを付けた。

第1セット(S)から一進一退の攻防となった。だが、日本は要所でサーブミスが頻発。20失点目以降は突き放され、22-25で失った。

第2Sは、立ち上がりはミスを意識してか消極的な攻撃が目立ち、4連続失点。それでもタイムアウトを挟んだ後、西田有志がスパイクを決めて流れを呼び込んだ。2度足でレシーブを上げるなど運も味方に、得点を重ねる。リベロ山本の好レシーブも飛び出し、最後はここまでサーブで苦しんだ西田がスパイクを決めて、25-21で取り返した。

第3Sも、接戦。24-23の場面で専大2年の甲斐優斗をリリーフサーバーとして投入。攻撃的なサーブで相手守備を崩すと、最後はキャプテン石川祐希がスパイクを決めて、25-23でセットカウントを連取した。

第4S序盤はリードを許す展開も、西田が要所で得点し、逆転に成功。ここまで出場機会が限られていたミドルブロッカー高橋健太郎が、攻守で躍動した。最後は相手のサーブミスで25-20で勝負を決めた。

試合後半は、ブロックディフェンスからリズムを生み出す日本のバレーボールが機能した。平均身長2メートル超の19年欧州王者を撃破し、さらに勢いづいた「龍神NIPPON」。次戦は10日、世界ランキング20位のブルガリアと対戦する。

【写真多数】龍神NIPPON、セルビアに逆転勝利で2連勝 VNL1次リーグ第2戦/ライブ詳細