日本ラグビー協会は27日、イタリア協会と協力関係を強化し、相互の発展に有益な機会を求めるための覚書を締結したと発表した。

今後は男女15人制代表の強化、ユース世代の育成、ハイパフォーマンスやコーチング、メディカル分野で連携し、商業的な協業機会を模索していく。

同日には9月30日にパルマで女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク11位)がイタリア(同8位)とテストマッチを行うことも発表された。日本は22年秋のW杯ニュージーランド大会で8-21と敗戦。レスリー・マッケンジー・ヘッドコーチは「現在の私たちにとってある種の指標です。“ル・アズーレ”は非常にスタイリッシュなプレースタイルで、現在の女子ラグビーの中で、最も連携の取れたバックスラインを特徴としています」と対戦を喜んだ。

10月に開幕する新設の国際大会「WXV」でも、ディビジョン2(2部)開幕戦で対戦を予定しており「重要な準備になると同時に、興味も増しています」とコメントした。

日本協会の土田雅人会長は協力関係について「イタリア代表は男女ともにシックスネーションズ(欧州6カ国対抗)で実力を発揮している強豪で、イタリア代表との対戦を通じて、ブレイブブロッサムズ(男子15人制代表)とサクラフィフティーンのさらなる成長が期待できます」。イタリア協会のマルツィオ・イノチェンティ会長も「ラグビーのフィールドで熾烈(しれつ)な競争相手であることを保ちながら、お互いの知識を共有することは、両国がラグビーに求めている結果を達成するための鍵であり、今後数年に渡り日本協会と協力し、多くの分野で相互に高め合うことができますことを、光栄に存じます」と歓迎した。