世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)が、3連覇に向けて気持ちを新たにした。

7日、都内ホテルで行われた23年度「上月スポーツ選手支援事業」認定式と国際大会成績優秀者をたたえる「上月スポーツ賞」表彰式に出席。同賞を受賞した30人の代表として壇上であいさつした。式典後の囲み取材では「世界選手権並みに緊張した。(自分が)何をしゃべってるかわかんなかったんですけど、昨年に引き続き今年も受賞できて本当にうれしいです」と、大役を終えて頬を緩めた。

22年に北京五輪銅メダル、世界選手権を初制覇し、昨季は一時はモチベーションが上がらない時期もあった。波のある1年を過ごしたが、後半に調子を上げて世界選手権連覇を達成。今季は最初から全開で行く。「ずっと戦闘モードに入れている。成績が悪かろうとやる気は満々なので、去年みたいに葛藤したりとかっていうのはないかなと思います」と言い切った。

この日の式典には、他競技からも多くの選手が出席。年下の選手から声をかけられる場面があった。「声をかけられるのがすごい新鮮というか『あ、みんな知ってくれてるんだな』っていう感じがしました」と刺激を受けていた。

初戦となった8月のげんさんサマーカップでは3位だった。来週にはオータムクラシック(カナダ)を控える。「今シーズンは全日本と世界選手権で3連覇が目標。やっぱりこうやって支援してくださっているっていうのもすごく励みになりますし、成績を残すことが一番の恩返しになる。練習と試合をしっかり積んで、いい試合だったって思える試合をどんどん増やしていけたらいいなと思っています」と、先を見据えていた。