今年3月の世界ジュニア選手権で優勝した島田麻央(14=木下アカデミー)が、自己ベスト(71・78点)を上回る73・78点をマークし、首位発進した。

「出ると思わなかったので、びっくりした」。自己最高得点を記録した14歳は、うれしそうに笑った。

ケイトリン・ウィーバー氏振り付けの、レディー・ガガ「Americano」を熱演。冒頭のダブルアクセル(2回転半)、続くフリップとトーループのコンビネーションジャンプを降りて、3本目の3回転ルッツも着氷。終盤に、回転速度にこだわってきたスピンを披露すると、歓声とともに大きな拍手が送られた。

島田は「ジャンプも相当うまくいったし、表現力も評価されたのかなと思う」とうれしそう。昨季は「どこまで通用するか分からないから、行けるところまで」と臨んだが、今回は優勝を狙って演技。女王の重圧も「楽しんでやろう」という思いで跳ね返した。

16日のフリーでは、4回転トーループとトリプルアクセル(3回転半)の大技を組み込んでいる。

「どっちも成功させたいけど、ほかのジャンプもスピンも練習してきたので、失敗しても引きずらないように頑張ります」と意気込んだ。