龍神が完全に息を吹き返した。世界ランキング5位の日本が、同15位のトルコに3-0で勝利。2連勝で3勝1敗とした。
スコア
日 本 | 3 | 25-15 25-20 25-19 | 0 | トルコ |
第1セット
日本のスタメンはアウトサイドヒッターに石川祐希、高橋藍、ミドルブロッカーは小野寺太志、高橋健太郎、セッター関田誠大、オポジット西田有志、リベロ山本智大が名を連ねた。
小野寺のサービスエースで先制点を挙げるも、序盤はトルコも連続得点をさせない一進一退の展開。均衡が崩れたのは8-7と日本が1点リードで迎えた場面。OH高橋藍の鮮やかなフェイクトスをOP西田が豪快に決めるなど5連続得点で差を広げた。
その後はセッター関田が中央、サイドと相手に的を絞らせない多彩なトスワークを披露し、7連続得点と攻撃の手を緩めない。最後は西田の強打が決まり25-15。1セット先取して、第2セット(S)に向かう。
第2セット
第1Sの勢いそのままに日本が序盤から連続得点で主導権を握った。
西田、高橋藍、石川らの強打に加え、MB高橋健のブロックなど強固な守備も光り最大6点差に広げた。中盤以降に連続得点で2点差まで詰められるも、ミスを抑えて決めるべき所を逃さず、反撃を抑えた。最後は石川の強烈なバックアタックが決まり25-20と連取。日本は勝利まであと1セットとし第3Sに挑む。
第3セット
石川のサービスエースや高橋藍のフェイクセットから西田の強打で得点を挙げるも、点差は広がらず中盤まで競り合う展開になった。一進一退の中で流れをつかんだのは日本。立役者は主将の石川だった。
難しい体勢から2本連続で決めきり、さらに西田、石川の連続ブロックなど5連続得点で点差を広げた。トルコに焦りの色が浮かぶ中でも落ち着いてプレーし、最後は相手のサーブミスで25-19。魔の第3Sはもうどこへやら。3セット連取の快勝で、日本が3勝目を挙げた。
試合前
男子W杯バレー日程
パリ五輪への道
パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。女子は中国(プールA)、日本(同B)、ポーランド(同C)で開催され16日に開幕する。男子はブラジル(同A)、日本(同B)、中国(同C)で30日に開幕し、男女いずれも各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を得る。残る5枠は、男女ともに来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合は、VNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。
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