22年北京五輪代表の河辺愛菜(18=中京大)は、リンク幅に合わせた滑りの調整に追われた。

19日の公式練習に参加後、「小さすぎて、スピード出したらすぐ壁が来てしまう。合わせるのが大変で、ぶつからないようにスピードを落とすと跳べないし」と困り顔。スピード豊かな迫力の滑りが持ち味だが、リンクサイズが難敵となった。

ただ、ショートプログラム(SP)での曲かけは「間に合ってなかった」と転倒があったが、練習後半に入るとしっかり修正。何度も3回転ルッツを試し、「ほぼつかめてきた」と手応えもつかんだ。

SPでは樋口美穂子コーチから「元気な感じは昨季のそのままで、少し大人っぽい振りだったりを多くいれて成長したプログラム」と授けられている。アップテンポに独特な振りの難解さも継続で、「うまく表現したい」と磨きをかける。

フリーも含めた課題もある。同コーチに師事して2季目。力強さを前面に押し出すプログラムが続くが、同時に「繊細な動きというか、全部強くなってしまうので、そこが直せたら、もっともっと良くなるんじゃないかな」と強弱の意識も持ちながら、試合に臨む。

SPは21日(日本時間22日)、フリーは22日(同23日)に行われる。