【アレン(米テキサス州)=阿部健吾】昨季GPファイナルに進出した佐藤駿(19=エームサービス/明治大)が自己ベストの91・61点で3位につけた。

冒頭で4回転-3回転の連続トーループを成功。4回転フリップは着氷が乱れたが、演技後半のトリプルアクセル(3回転半)を降りた。104・06点で首位のイリア・マリニン(米国)とは12・45点差、97・34点で2位のケビン・エイモズ(フランス)とは5・73点差となった。

「自分の演技に集中できて良かった」。多種類の4回転ジャンプが武器だが、今季掲げた目標は演技構成点の向上。「僕の今足りないところ。伸ばしていければ、相対的にはジャンプも良くなってくるのかなと思ったので」とスケーティング技術を主に取り組んできた。

この日も意識はジャンプ以外に向けた。「まだタンゴ風でした。だんだん動けてきて上がっていく感じだったので、出だしから全力で出せるようになったらもっといいのかなと思いました」と自己評価は辛かったが、「ジャッジや観客の皆さんに目線を合わせることはできた」と取り組んできた視線の送り方に手応えもあった。

「順位ももちろん大事だとは思うんですけど、それよりも、今シーズン、佐藤駿が変わったというところを、ジャッジの皆さん、ファンの皆様に見せられるような、そんな演技がしたい」。言葉に強い決意を込めた。フリーは21日(同22日)に行われる。

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