第1戦スケートアメリカ6位の千葉百音(18=木下アカデミー)が、「しっかり自分の世界に入って集中したい」と言葉に力を込めていた。

シニアデビューの年。米国での初戦では「シニアの雰囲気にのまれたところがあった」と省みる。トップ選手のスケーティングの速さ、力強さが気になり、気持ちに乱れが起きた。

中1週での試合になり、日本に帰国しての練習期間が1週間もなかったが、意識を変えようともがいてきた。「強い気持ちを持って、最後まで演技をやり通す演技中の忍耐力をもっとやっていかないと」とこれまで以上に通しにこだわった。「当たり前のことなんですけど」としながら、フランスでの挽回を胸に練習を積んできた。

課題ばかりが目についた初戦から迎える2戦目。強調したのは「自分のいまできる最高の演技」。足りない部分を知れたのも収穫。この大会へのつながりを無駄にしない。