22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が2季ぶりのGPに完成度優先を強調した。

フリーに予定する4回転はトーループ、サルコーの1本ずつ。練習ではフリップも取り組んでいるが、「表現面を少し犠牲にしてしまう部分もあったりする。試合、練習を積み重ねてプログラムにもっともっと余裕を持たせられるように頑張りたい」と投入は控える。

ここまで4回転2本の構成で「まだ自分の納得する滑りができていない」という。ケガの影響で1試合の出場にとどまった昨季からの復帰のシーズンでもある。同時に、いま最優先するのが「今季特に意識しているスケーティングや表現面」という現状も大きい。この日も帯同したカロリナ・コストナーさんからも、新たな表現方法を学んでおり、ジャンプとのバランスを十分に考えて過ごしてきた。

第1戦スケートアメリカ、第2戦スケートカナダでは、仲間が活躍した。「(三浦)佳生君だったり、(佐藤)駿だったり、いままでずっと切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間。まずはみんなに早く追いつきたい」と士気を高めた。