昨年末の全日本選手権2位の島田高志郎(22=木下グループ)は、79・30点で8位スタートとなった。

冒頭の4回転サルコーが乱れ「悪い緊張だった」と出ばなをくじかれたものの、その後のルッツ-トーループの連続3回転を決めると、トリプルアクセル(3回転半)も降り「結構ミスはあったんですけど、まとめたかなっていう風に思います」と滑りきった。

「全ミスしかないかも」と緊張感は大きかったが、演技をするにつれて表情も柔らかくなっていった。「普段は何も考えずに跳べているんですけど、アクセルまではずっと不安だった。考えすぎちゃうことが自分の1つの課題。それが終わってからは、余裕が出てきたかなって」と笑顔。「『ありがとう』って思いながら(滑った)」「応援がなかったから、そこまで耐えられなかった」と、温かな声援にも感謝した。

3年前はコロナ禍で大会が中止になった。「この地にこれて出場できるというところまでこれて、すごく幸せ」と、かみしめている。「成長したのかな。まだ油断してたら多分尻もちついちゃうと思うので、まあ、まだまだいろんな経験を積み重ねて自分らしいスケートっていうものを追い求めていくプロセスだと思う」と力を込めた。

フリーは4日に行われる。