【エスポー(フィンランド)=藤塚大輔】GPシリーズ第1戦スケートアメリカ3位の佐藤駿(19=エームサービス/明治大)がショートプログラム(SP)で好発進を狙う。

GPシリーズ第5戦フィンランド大会が17日、同国エスポーで開幕するのを前に前日の公式練習に臨んだ。他の選手たちがフリーの曲かけ練習に臨む中、佐藤はSP「リベルタンゴ」を確認。4回転-3回転の連続トーループやトリプルアクセル(3回転半)などを着氷させた。

「昨日フリーをかけて、ショートをあまりかけていなかったので、ショートをかけておこうかなと。いつも前日練習はショートをやることが多いので」と意図を説明。今季から挑戦しているタンゴも「滑り込んで見慣れてきたかな」と向上を実感している。

今大会で優勝すれば、2戦上位6人によるファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出が決定する。フィンランド大会は、昨季のGPシリーズで2位に入った試合とあり「良いイメージを持っている」と前を向く。

スケートアメリカからの調整には「まあまあ、ぼちぼち」と控えめな笑みで手応えを示した。「自分らしい演技をすれば結果もついてくる」。静かにうなずき、好演を思い描いた。