今季フリーで「ボレロ」に挑戦中の河辺愛菜(19=中京大)が表現の進化を目指す。

GPシリーズ第5戦フィンランド大会が17日、同国エスポーで開幕するのを前に前日の公式練習に臨んだ。1週間前に右足の甲を痛めて「歩くのも痛いくらいで、この1週間は満足のいく練習はできなかった」と明かしたが、フリーの曲かけ練習では全7本のジャンプを着氷。フリップ-トーループの連続3回転や3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転トーループの3連続ジャンプも着氷させた。

「感触は良かったので、跳びやすかった。アメリカよりもジャンプはしっくりきている」と前を向いた。

昨季から継続的に表現面の向上に力を入れる中、8位となった10月のスケートアメリカ後に受けたフィードバックでは、同じフリープログラムに取り組む男子のケビン・エイモズ(フランス)と比べ「まだ淡々として見える」とのアドバイスも授けられた。

「そこを頑張って、少しでも濃い演技になるように表現面は頑張ります」

今大会もエイモズは出場するが、進化した「ボレロ」で成長の跡を示す。【エスポー(フィンランド)=藤塚大輔】