【北京=藤塚大輔】ジュニアグランプリ(GP)ファイナル初出場の中田璃士(15=TOKIOインカラミ)が前日の公式練習に臨んだ。

ショートプログラム(SP)の曲かけ練習では、トリプルアクセル(3回転半)、フリップ-トーループの連続3回転ジャンプ、3回転ルッツを降りた。「氷もよくて、結構いい練習ができたかなと思う」と好感触。曲かけ後には4回転トーループも繰り返し着氷させ「結構良いのが跳べた。朝の練習としては良い感じ」と笑顔でうなずいた。

今大会は22年開催の冬季五輪と同じ北京で開かれる。当時13歳だった中田は食い入るように見ているわけではなかったというが、MFアカデミーに移籍後は周藤集(16)らと切磋琢磨(せっさたくま)してきた。「集くんとかがいたから、僕もトリプルアクセルを跳ぼうと思って頑張った」と競技への熱がぐんと高まった。

今季のジュニアGPシリーズでは、第1戦タイ大会で優勝。第3戦トルコ大会でも2位に入り、初のファイナル進出を決めた。「もちろんファイナルで優勝するのが目標なんですけど、自分を信じてやるだけ。失敗があってもやることはやってきました」。自信を胸にリンクに立つ。

中田は7日午後4時45分開始のSP、9日午後4時45分開始(ともに日本時間)のフリーに臨む。