5年ぶり3度目の優勝を目指した岐阜女は、女王・京都精華学園に敗れて準優勝となった。

敗れたとはいえ、岐阜女は見せ場をたっぷりつくった。後半に猛反撃。第4Q途中には1点差まで詰め寄った。最後は力尽きたものの、温かい拍手を浴びた。

主将の絈野(かせの)夏海(3年)が両軍最多の31得点。17本中8本の3点シュートを決めるなど、抜群の得点能力を発揮した。試合後は目に涙をため「満足はしていないですが、このチームで最後まで戦い切った。その結果が2位なら、胸を張っていいかな」。今大会6戦で27本の3点シュートを決め、大会歴代最多記録を3本も塗り替えた。

身長172センチのガードは卒業後、名門の東京医療保健大に進学予定だ。「日本代表として五輪選手になることが目標」と思い描く。関係者によれば、来年1月上旬に発表される24年パリ五輪世界最終予選(2月)の日本代表候補メンバーにリストアップされている。その得点力を世界で発揮する日は、本人が思う以上に早く訪れるかもしれない。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で生放送

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