高校総体との高校2冠を目指す昨年覇者の駿台学園(東京)が、快勝スタートを切った。

初戦となった2回戦で、佐賀学園と対戦。さまざまなメンバーを起用しながらも付け入る隙を与えず、25-14、25-11のストレート勝利を収めた。多彩な攻撃陣を操った2年生セッターの三宅綜大は「初戦でスパイカーが気持ち良く打てば状態がいいと思ってくれると思うので、いつも以上に丁寧に意識した」とうなずいた。

全国トップクラスの守備力を軸としたつなぎのバレーを武器に、昨夏の高校総体で優勝。しかし、同校を軸とする東京選抜として出場した昨秋の国体では、山口県代表の高川学園に敗れた。

三宅は「自分のせいで負けた」とその責任を痛感。国体では速いテンポのトスを重視していたが、この数カ月間は「スパイカーが打てないと意味が無い」と息を合わせることを意識してきた。連覇がかかる大舞台でその成果を見せ、「スタートからいい形で入れたので明日につながる」と力を込めた。

3回戦は早くも、因縁の相手、高川学園との対戦が実現する。「最後は『やっぱり今年は駿台だった』と思わせられるようなバレーができればいい」。2年生の司令塔が、頼もしく言い切った。