全日本ジュニア選手権覇者でショートプログラム(SP)2位発進の中村俊介(18=中京大中京)は、3年連続の表彰台を逃した。

「ジャンプが跳びやすくて好きなリンク」と話す得意の舞台だったが、ミスが続出。冒頭の4回転トーループで転倒すると、最後までリズムを立て直すことができなかった。107・37点の合計175・65点で5位にとどまった。

「コンディションは悪くなかったけど…」と唇をかんだ中村。昨年9月のジュニアグランプリ(GP)シリーズ第4戦大阪大会でもSP2位からフリーで8位まで順位を落としており、この時の再現になってしまった。「立て直しが利かないというのが本当に課題。普段ミスしないジャンプを(試合で)ミスしてしまうというのは、メンタルも練習も足りていないということ」と心技体に課題を残した。

それでも「インターハイのことは忘れようと思います」ときっぱり。来月に控える世界ジュニア選手権(台北)へ練習量を増やしていく。「ミスの原因を探して、世界ジュニアまでには修正する。フリーが強くなれるように」と、前を向いた。高校最後のインターハイで見つかったタスクを1つ1つこなし、大舞台につなげていく。【勝部晃多】