世界ランキング2位の小田凱人(17=東海理化)が、準決勝へ駒を進めた。

同9位で53歳の大ベテラン、ステファン・ウデ(フランス)と準々決勝で対戦し、6-3、6-1で快勝。36歳差対決を、2-0のストレートで制した。

昨年9月の全米OP初戦でストレート負けを喫した相手にリベンジを果たし、4大大会3度目の頂点となる大会初制覇へ向けて弾みをつけた。

普段から気迫を前面に押し出すタイプの小田だが、この日は一段とほえた。「一番やりたかった相手」と話した相手に対し、序盤から攻めの姿勢を貫いた。

互いにキープを続けて迎えた第1セット(S)の第6G、鋭いリターンエースを決めてブレークに成功。第9Gのセットポイントでは強打を打ち抜き、6-3でセットカウントを先取した。第2Sも勢いそのまま。第3G、5Gにブレークすると、そのまま6-1で奪い、勝利を収めた。

4大大会3連勝を目指した昨年の全米OPでは、ウデに序盤に主導権を握られると、最後までリズムをつかめずに終わった。その時の悪いイメージを完全に払拭(ふっしょく)する内容に、試合後は恒例となったエアーギターを披露。「ここでレジェンドとまた戦えて、準決勝に進めてうれしい」と、英語のインタビューで喜びを爆発させた。

全豪OP初制覇へ向け、死角はない。

◆放送 全豪オープンテニスはWOWOWで連日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コート、全試合ライブ配信。