開志国際が王者の貫禄を見せつける内容で、準決勝進出を決めた。

佐渡に87-45で勝利。ダブル主将の1人、PG平良宗龍(2年)ら主力メンバーが今大会初出場。堅いディフェンスと多彩な攻撃で大量リードを奪い、後半からは控え選手も実力を発揮するなど、層の厚さを見せた。今日29日の準決勝は新潟工と対戦する。

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主力組が力を示した。全国の舞台を知る平良やPG千保銀河(2年)ら主力メンバーは初戦2回戦から4回戦まで出場を回避し、準々決勝から満を持して登場。堅いディフェンスからの速攻、インサイドアタックも多く決まり、第1クオーター(Q)だけで、29-8の大量リードを奪った。第2Q以降も勢いを落とさず、ダブルスコアに近い点差で圧勝した。平良は「今年初の公式戦にしてはできた方」と冷静に振り返った。

チーム状態は万全ではなかった。学校でインフルエンザが流行し、23日から25日まで休校。活動再開は大会開幕前日の26日からだった。加えてダブル主将の1人、PG清水脩真(2年)がけがで戦列を離れるなど、主力選手も欠いた。富樫英樹監督(61)は「メンバーが去年ずっと出ている子たちが多い中で、けが人が出て、これで行こうと思っていたプランが消えたので、どうしようかなというところ」と苦笑い。だが、登録メンバー15人を全員投入しながらも圧倒してみせた。

昨年はU18日清食品トップリーグで初Vを果たすも、インターハイ4強、ウインターカップ8強と頂点には届かなかった。富樫監督は「去年は1番大事なところで勝てなかったからね。勝負時に勝たないとね。そこを踏まえながらチーム作りを考えていきたい」。新チーム始動時に掲げた「3冠」に向け、突き進む。【大島享也】