鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)が2年ぶり3度目の銀メダルを獲得した。ショートプログラム(SP)2位からフリー203・30点の合計309・65点。ケガからの復帰シーズンで、新たな強さを求めた集大成を刻んだ。3連覇に挑んだSP首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)は4位、三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)は8位。19歳のイリア・マリニン(米国)が6本の4回転ジャンプを決めたフリーで世界歴代最高の227・79点を記録して初優勝した。アイスダンスの小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)は18位だった。

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日本勢初の3連覇を果たした女子の坂本花織(23=シスメックス)が、4回転ループ習得に意欲をみせた。フリーから一夜明けた23日、取材に応じ「(除外が続く)ロシアが帰ってきたら、今のままでは勝てない。後悔のないようにしたい」と、成功すれば日本女子初の大技を見据えた。3度目のVで優勝回数は浅田真央さんに並んだ。「名を連ねている選手が選手なので違和感しかないですが、そこに入れたのはすごくうれしい」。来季のプログラムは、5月に北米で振り付ける予定を明らかにした。