【モントリオール=阿部健吾】鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)が2年ぶり3度目の銀メダルを獲得した。

ショートプログラム(SP)2位からフリー203・30点の合計309・65点。ケガからの復帰シーズンで、新たな強さを求めた集大成を刻んだ。3連覇に挑んだSP首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)は4位、三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)は8位。19歳のイリア・マリニン(米国)が6本の4回転ジャンプを決めたフリーで世界歴代最高の227・79点を記録して初優勝した。アイスダンスの小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)は18位だった。

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ペア2位の三浦璃来(22)、木原龍一(31)組(木下グループ)が銀メダルを受け取った。21日のフリー演技後に、木原が運動誘発性ぜんそくとみられる体調不良となり表彰式を欠席。国際スケート連盟(ISU)がこの日、あらためて式を開いてくれた。木原は「(2位という結果は)悔しさが大きいが、自分たちの力を証明できたことは良かった」。三浦は「新たな経験ができた。これからどんどん強くなる」と誓った。