7月26日に開幕するパリ五輪(オリンピック)の聖火採火式が16日、古代五輪発祥の地、ギリシャ西部のオリンピア遺跡で伝統儀式に則して行われ、黒と白のツートンカラーに一新された衣装をまとった巫女(みこ)役の女性が採火した。曇り空のためリハーサルで太陽光から採った予備の火を使った。17日で開幕まで100日。大会の準備が本格化する。

聖火の第1走者は2021年東京五輪ローイング(旧ボート競技)男子シングルスカル金メダリスト、ステファノス・ドゥスコス(ギリシャ)が務め、ギリシャ国内のリレーがスタート。26日にアテネでパリ五輪組織委員会に引き渡され、帆船でフランスへ向かう。

聖火は5月8日にセーリング会場のマルセイユに到着。約1万人がリレーして海外領土を含む同国400以上の市町村を巡る。