<ラグビー・トップリーグ:東芝21-18サントリー>◇22日◇東京・秩父宮ラグビー場

 この日の東芝の合言葉は「ゴー・フォワード(前に出る)」。キックオフ直後からエンジン全開で肉弾戦を挑んだ。41歳FB松田努は「もう前半で交代してもいい、という気持ちで」と振り返った。

 PGを狙える位置からでも、トライを目指して攻め続け、確実にPGを重ねるサントリーとは対照的だった。後半23分には7-18。東芝が前半26分にフランカーのマイケル・リーチが挙げたトライ(ゴール成功)だけなのに対し、相手に6PGを与えてスコアの上では劣勢だった。それでもNO8豊田真人は「我慢だ」と声を掛け、ロック大野均は「1対1には手応えがあった」という。

 序盤からの激しいプレーがサントリーの消耗を誘って、その後は完全に東芝ペース。同30分にFW戦からプロップ浅原拓真が、同39分にロック望月雄太がトライを決め、いずれもゴール成功で逆転勝ちだ。望月は「あくまでトライを取るというのがやり通せた」と、東芝らしさを出せた勝利に満足そうだった。