1932年に開かれたロサンゼルス五輪の競泳1500メートル自由形で優勝し、男子個人種目で世界最年少金メダリストとなった高知市出身の故北村久寿雄さんの娘が28日、市にメダルを寄付した。

 国際オリンピック委員会(IOC)の記録によると、五輪男子個人種目で北村さんの14歳と309日の最年少優勝記録はいまだに破られていない。北村さんの娘2人が寄付し、岡崎誠也市長が表彰状を授与。メダルは高知市の東部総合運動場で公開される。

 32年ロサンゼルス五輪では男子競泳の全6種目中5種目で日本人が金メダルを獲得し、話題となった。北村さんは住友セメント(現住友大阪セメント)専務や日本マスターズ水泳協会初代会長を務め、96年に78歳で死去した。