日本競泳陣が、ブラジル第2の都市サンパウロから16年リオデジャネイロ五輪を目指す。現地視察した日本水泳連盟の上野広治競泳委員長(54)が2日、五輪事前合宿をサンパウロで行うプランを明かした。現地活動拠点については日本スポーツ振興センター(JSC)や日本オリンピック委員会(JOC)も計画しているが「のんびりしていられない」と上野委員長。メダルラッシュが期待される有望競技は、すでに本格的な準備を始めている。

 ブラジルでリオなど3都市を見て回り、先月31日に帰国。「サンパウロは環境もよく、施設もしっかりしている」と話した。リオまでは飛行機で1時間で「移動も楽」。何より日本人が多く「ぜひ来てほしいと言ってくれている」と好感触を口にした。8月には同氏が再びブラジルに渡り、事前合宿で使うホテルやプールと契約する予定だ。