関西の名門・同大が、まさかの開幕3連敗だ。7点リードで迎えた後半38分、同点に追いつかれ、ロスタイムに突入した同40分、敵ボールのセンタースクラムから1プレーで決勝トライを許した。

開幕2連勝だった関学大に対し、CTB山口修平主将(4年=同志社香里)は「勢いのある相手なので“入りの5分で勢いをつぶそう”と話していたけど、受けに回ってしまった」。スコアは序盤で12-0と主導権を握ったかに見えたが、ミス、反則から得点後の失点を繰り返し、最後まで突き放せなかった。痛恨のラストプレーも、キックオフがダイレクトでタッチラインを割るミスから、相手ボールのセンタースクラムになった結果だった。

開幕カードの京産大戦を26-28で落とし、14日の天理大戦は0-59と完封で惨敗した。萩井好次監督は「それほど引きずっていると思いませんが…。今日はどっちの転んでもおかしくない試合で、最後に関学さんのやってきたことが出たと思う」。開幕3連敗。残り4戦全勝でも、大学選手権出場権=3位以上に入るのは微妙な状況だ。昨季はリーグ6位。2季連続不出場となれば、名門初の不名誉になる。「そこのプレッシャーはあまり考えず、とにかく1戦1戦頑張ります」。山口主将は声を振り絞った。