世界ランキング11位の日本が、同4位イングランドに15-35で敗れた。

15年W杯で日本を歴史的3勝に導いたエディー・ジョーンズ氏が率いる欧州の強豪と激突したが、テストマッチで対イングランド戦の連敗は「9」となった。

8万2000人収容の「聖地」トゥイッケナム競技場は、8万1151人とほぼ満員だった。大観衆の中で日本が、意地を見せた。3-7で迎えた前半22分、中村亮土が千金のトライ、ゴールも決まって10-7と逆転した。ペナルティーゴールで10-10と追いつかれたが、フランカーのリーチ・マイケル主将がトライを決めて5点リードで前半を折り返した。

しかし、後半に入るとイングランドが徐々に自力を発揮。日本は3トライを奪われるなど後半0-25で無得点に終わり力尽きた。

7日の英国入り後は、今月3日のニュージーランド戦で課題が浮き彫りとなったブレークダウン(密集でのボール争奪)の修正に着手。練習の大部分を非公開にするなど、歴史的勝利への準備を進めてきた。

19年W杯開幕まで1年を切って迎えた重要なテストマッチ。試合前日の会見では、SH田中が「代表を背負っている以上は勝たないといけないし、今まで以上に桜のプライドをもって戦いたい」。リーチ主将も「今までやってきたことを出さないといけない試合。全力を出してどれくらい成長したか。しっかりプレッシャーをかけて勝ちにいきたい」とコメント。フッカー堀江翔太(パナソニック)、FB松島幸太朗(サントリー)ら、主力がけがで遠征に参加出来ない苦しい台所事情の中でも、チーム一丸となり番狂わせに闘志を燃やしてきたが勝利に届かなかった。

日本は今秋シーズン最初のテストマッチでW杯2連覇中の王者ニュージーランドに31-69と大敗。イングランド戦後は24日に、19年W杯日本大会開幕戦の相手で世界ランキング19位のロシアと英国で対戦する。