スーパーラグビー(SR)のサンウルブズに初招集され、16日のシャークスとの開幕戦に先発することが決まった元日本代表のトンプソン・ルーク(37=近鉄)が15日、シンガポールで会見を開いた。

トンプソンは約1カ月前に普段から交流のあるトニー・ブラウン・ヘッドコーチ(HC)とメールでやりとりをしてサンウルブズ入りを打診された。37歳での初招集について「うれしかった。コンディションは絶好調。気持ちはまだ若い」と報道陣を笑わせた。

半年前に引退も頭をよぎったが「体力もあったし、ラグビーが好きだし、まだやりたい」という思いと妻の後押しもあって現役続行を決意した。日本代表復帰については「今のラグビーはレベルが上がっているので自分は無理だと思う。今はサンウルブズのプレーだけに集中している」と否定的な発言をしたものの「いいプレーができればアピールにもなるし、もし選ばれて自分が一員になれたらうれしい」と意欲も示した。

SR参入4年目の初戦を迎えるサンウルブズ。過去3シーズンは18、17、15位と苦戦が続く中で、経験豊富なベテランが招集された。トンプソンは「食事などバランスを考えながら近鉄でプレーしてきた。ケガなくやってこられたのが招集につながったと思う。チームはいい状態でスピードを意識してやれば勝つチャンスは十分にある」と話した。満を持して招集された絶好調の「オールドルーキー」がチーム躍進の鍵を握る。