ジャパンの「天敵」が来日した。ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に臨むスコットランド代表が10日朝、羽田空港に降り立った。笑顔で談笑する姿が見られたSHクレイグ・レイドロー(33)、6カ国対抗戦で2年連続最優秀選手のFBスチュワート・ホッグらを擁する古豪。今後は事前キャンプ地となる長崎市で調整し、大会に備える。

日本にとっては辛酸をなめた相手になる。15年大会では初戦で南アフリカに世紀の番狂わせを演じた後に対戦。勢いのまま連勝といきたかったが、10-45とはね返された。特に的確な球出しに精度高いキックも持つレイドローには20点も決められた。

その後の日本でのテストマッチでも存在感を発揮した176センチのSHと、再び相対することになる。1次リーグは同じA組で、10月13日の最終戦であたる。日本にとっては初の8強入りをかけた大一番になる可能性がある中で、強敵となりそうだ。

◆スコットランド代表 1871年にイングランドと最古のテストマッチを行った古豪。W杯は91年大会の4位が最高、ベスト8にも6回入っている。前回大会は同組の日本に勝って決勝トーナメント進出。1回戦でオーストラリアに敗れた。一時は低迷したが、協会の選手発掘策により世界ランクも上昇した。SHレイドロー、FBホッグらを軸にオーソドックスなラグビーが持ち味。