史上初の3連覇を目指すニュージーランドが前半だけで4トライを奪い、王者の貫禄を見せた。

前半30分まではナミビアのペース。PGを3本決められ10-9と1点差に迫られた。その直後にはプロップ・ラウララがハイタックルでイエローカード。10分間の退場となった。

オールブラックスに死角ができたかに思われたが、同35分、右に左にとボール回しを継続し、じりじりとナミビアのゴールラインに近づく。最後は同31分に交代したばかりのプロップ・タアバオが中央にトライ。ロスタイムにはFBスミスがボーナスポイント1を得る4トライ目を決め、1人足りなくても隙すら見せなかった。

後半は、オールブラックスの独壇場だった。キックオフをナミビア陣中央に蹴り込み、一気にプレッシャーをかけてノックオンを誘う。得たスクラムで圧力をかけて同2分、右サイドにプロップ・ムーディーがトライ。ゴールも成功し、31-9と突き放す。

同36分には、バレット3きょうだいの末っ子でこの日、司令塔として試合をコントロールし続けたSOジョーディーがチーム10個目のトライを挙げる。最終的に11個のトライを挙げ、71-9と圧勝した。

ニュージーランドはB組1位になる公算は高く、決勝トーナメント準々決勝ではA組2位と対戦する可能性が高い。もし日本がA組2位となれば、高い壁となることは間違いない。