「角界に風穴を-」。日刊スポーツは1日、相撲協会の改革を掲げて理事選挙に当選した貴乃花親方(37=元横綱)について東京、大阪、福岡で街頭アンケート(回答100人)を行った。劣勢予想を覆しての逆転当選に「古い体質を変えてほしい」など、改革を期待する声が7割近い69人に上る一方、経験不足を指摘する声もあった。また騒動の渦中にいる横綱朝青龍(29)に対しては厳しい意見が相次ぎ、相撲協会への“物言い”もついた。

 アンケートに回答した約7割が貴乃花親方の角界刷新を期待した。「最近不祥事を多く耳にするので、頑張ってほしい。古い体質を変えてほしいです」(23=さいたま市の学生)。「旧態依然とする角界に若い力で風穴をあけてほしい」(39=大阪市都島区の男性会社員)。福岡市の50代の男性は「相撲界は世代交代しなければダメ。当選したのは協力する人がいるから、貴乃花なら変えていける」と若き理事の手腕に期待した。

 一方、東京都品川区の男性会社員(66)は「経験不足だ。部屋にも住んでいないで、弟子なんか育てられない。改革は必要だが、まだ早かったと思う」。相撲ファンという大阪府寝屋川市の主婦下田妙子さん(57)は「何を改革したいのか分からない」と話した。福岡市の藤木政弘さん(41)は「国技だから上に礼を尽くすと言う点では貴乃花は国技に反している。もう少し待てば良かったのに、時期尚早ではないか」。

 相撲協会への手厳しい意見も相次いだ。東京都台東区の主婦(42)は「協会は昔の自民党みたい。もっと相撲を見やすくする改革を期待したい」。横浜市の会社役員(84)は「最近問題が多いのは、すべて親方に問題がある」と苦言を呈した。