日本相撲協会は9日、東京・両国国技館で臨時の理事会と評議員会を開き、親方衆らに提出を義務付けた年寄名跡証書について、受け渡しをめぐって前保有者と係争中の春日山親方(元前頭浜錦)を除いて出そろったことが報告された。熊ケ谷親方(元十両金親)が9日午前に提出。田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)の名跡変更で空いた「鳴戸」も、先代親方(元横綱隆の里)の遺族が7日に提出した。玉ノ井広報部副部長(元大関栃東)は「春日山については裁判の推移を見守る」と話した。公益財団法人申請後、まだ認定を受けていないため、2月1日で切れる役員の任期を、移行後の新法人で最初の評議員会が開催されるまで延期することも決めた。また、昨年末にポリープ除去手術を受けた北の湖理事長が、腸閉塞(へいそく)のため現在も入院中であることも発表された。