<バレーボール:全日本高校選手権:大村工2-0仙台商>◇6日◇男子3回戦◇東京体育館

 男子で仙台商(宮城)は大村工(長崎)に善戦したが敗れ、初のベスト8はならなかった。

 チームの歴史を塗り替えることはできなかった。初の8強入りを目指した仙台商のメンバーは、敗戦が決まるとコート上で涙した。千葉伸次監督(47)は「よくやってくれた。第1セットを取れていれば結果は違ったかもしれない」と選手たちをたたえた。

 意地は見せた。シード校を相手に、第1セットは一進一退の激しい攻防。ジュースの連続の末に28-30で落とすと、第2セットは勢いにのる相手に押し切られた。佐藤公俊主将(3年)は「春高なんて出られないと思っていた自分たちが、全員で残した大事なベスト16。後輩たちにはこれを超えてほしい」。1年生ながら3試合に出場した千葉剛大も「3年生の分ももっと練習して、来年またここで勝負したい」と前を向いた。